1つ残念なのは、頭に浮かぶ先輩の顔が怒っていたり険しい表情ばかりで、穏やかだったり笑顔が殆どないことです。
自分がもっと積極的に話し掛けたり、早く一人前になる自覚を持って成長することができていれば、先輩の笑顔を見ることができていたと考えます。
それも叶わなくなってしまいましたが、先輩に見られても恥ずかしくない仕事を意識することで、先輩の笑顔に近づくことができると思っています。
いつか再会する機会がある時に、自分の仕事っぷりを見て落胆されないように、常に先輩の厳しい表情を頭に浮かべて気を引き締めます。
美容外科クリニックは、メスを使う機会も少なくないことから、アルバイトも中途半端な気持ちではできない仕事です。
アルバイトがメスを握るわけではありませんが、それでも執刀する先生が安心したり集中できなければ、患者さんの大切な顔や身体に傷をつけかねないです。
先輩は恐らく、そういうことも考えてアルバイトの自分に厳しくあたり、自覚を促してくれたのだと感じます。
先輩を思い出す度に自分のことを考えてくれていたことに気がつき、感謝の気持ちを伝えられなかったことを後悔して涙が目に浮かびます。
とはいえ二度と会えないわけではありませんし、真面目に働き成長できれば、いずれ再会できるものと信じています。
先輩に出会っていなければ、看護師という仕事や資格に興味を持つことはなかったですし、資格の勉強に挑戦することすら想像できなかったです。